本切羽(ほんせっぱ)について調べてみました。
画像:♪スーツの袖口ボタンについて♪より
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本切羽とは、スーツの袖がボタンによって開閉できることを指します。
ほとんどのスーツは袖にボタンがついていますが、ダミーのボタン穴とボタンが縫い付けられていて開閉できないものも結構あります。
つまりこういったものは「本切羽」とは呼びません。
安価なスーツであるほどこの傾向があります。
なぜダミーなのかというと、ひとつはコストが考えられます。
本切羽では生地に穴を開け、ボタンホールを縫い付ける作業が必要となりますが、これだけでコストがかかります。
もうひとつは袖丈を調整する場合に、ダミーの方が便利なためと推測されます。
もし本切羽になっている状態で袖丈の袖の部分で長さを調整すると、ボタンホールと袖口が短い、または長い状態になってしまいます。
肩口を調整してスーツの袖丈を変更することも可能ですが、高価でシルエットにも影響します。
本切羽になっていなければ、袖丈の調整ととものダミーのボタンホールを一旦取り除き、あとで別の場所にボタンホールをつければいいわけです。
話が脱線しましたが、ダミー切羽より本切羽の方がよさそうですね。