機械式腕時計でカレンダー変更してはいけない時間帯について紹介します。
カレンダーつきの機械式腕時計で、たとえば9月30日の次の日は10月1日ですが、時計のカレンダーは10月1日に「31」と表示されてしまうため、10月1日にカレンダーを「31」から「1」に進めることがあると思います。
が、このカレンダー変更を夜から夜中(20時~4時)に行うことで部品を壊してしまう可能性があります。
その理由を説明します。
まず、カレンダーは日付用のディスクに印字されています。
夜中の0時にこのディスクが回ることでカレンダーが切り替わるのですが、ムーヴメントに余計なトルク(負荷)をかけないよう、ゆっくりと時間をかけて日付用ディスクを回すようになっています。
このとき、日付用ディスクを動かすためのツメが(日付用ディスクの突起に)ゆっくり近づいていき、カレンダーを変えたあと、ゆっくりと離れていくようになっています。
で、このツメが日付用ディスクの突起に接近している時間が20時~4時というわけです(時間は目安なのでこの時間帯から大きく外れている方が安全です)。
また、上記のツメとは別に、日付用ディスクにはもう一つ、リューズ操作等でカレンダーを早送りするためのツメがあります。このツメはカレンダーのみを変更する場合に使われます。
つまり、20時~4時の間にリューズ操作等でカレンダーのみを変更しようとすると、ゆっくり動かすためのツメと干渉してしまい、ツメを折ってしまう可能性があるという訳です。
ちなみに、長針・短針を回しながらカレンダーを送るのは夜中でもOKですので誤解ないように。
私は時計のことをまったく知らない状態で買ってしまいましたが、ネットでたまたま同じような記事をみつけたので、そういった危ない操作を行わずに済みました。
ということで、機械式腕時計を購入する予定のある時計ビギナーの方はご注意ください。